愛車を撮る(実践編)


実践編 4. 2003年11月の表紙から

2003年11月の表紙は、青山墓地で撮影しました。ちょうど車が入れる小道があり、紅葉間近の木々に囲まれて、よい写真が撮れました。

今回のテーマは「露出補正」。
同じカットでも、微妙な露出の加減で、写真の印象が大きく変わることがあります。今回のカットはその絶好のサンプルになりました。

デジカメの場合、写真の明るさなどは写真加工ソフトでも調整は可能です。
しかしちょっとマニアを気取るなら、カメラの露出補正機能を使って写真を撮ってみたいもの。露出補正機能は中級以上のカメラならついていると思いますので、説明書などで確認できるでしょう。

今回の撮影場所はこんな感じです。周りは木に囲まれて、道はゆるい上り坂になっています。もちろん墓地ですので、周りにはお墓も(笑)。

光はちょうど真横から入っています。11月の午前9時ですので、かなり斜めの光です。

余計なものを写らないように気をつけつつ、上り坂をうまく活用するために坂下から見上げるようなショットを狙ってみることにしました。

今回のアングルは決まりました。

問題は露出。このカットでは、車に露出を合わせて、カメラまかせで撮りました。その結果、車はキレイに撮れていますが、後ろの木々など、全体がちょっとオーバー(明るすぎる)気味です。

これだと秋といっても「初秋」のような感じですし、穏やかな春のようにも見えます。「秋」をテーマにした場合、少し明るすぎる気がします。

そこで、カメラの露出補正機能を使って、少しアンダー(暗め)にしてみます。ワタシの機材はキヤノンの  PowerShot A40。1/3 ずつ露出補正ができますので、1/3 ずつ撮影してみました。

このカットは -1 補正したもの。上の写真に比べて、画面全体に落ち着きが出てきたと思います。後ろの木々の露出も適正です。ただ、ちょっと暗いですかね?

これはアンダー側の MAX、-2 です。周りの木々も飛ぶ(白くなる)ことなく、キレイに描写されて、かなり「晩秋」という雰囲気が出てきました。ただ、さすがに車が暗く写ってしまいました。

ちなみに、PC に落としてみるとかなり暗いですが、現場で確認したときには、これでも結構明るく見えたのです。写真はやってみないとわからない部分があるので、もし迷ったら撮影しておくとよいでしょう。

こうして露出を微妙に補正して、見比べて、最終的に選んだのがこのカット。補正値 -2/3 です。まだ晩秋まで行かない明るさを残しつつ、後方の木々まではっきりと描写される露出です。

このように、同じアングルでも、露出を微妙に変えることで主題が変わってくるのが、写真の面白いところです。特にこのアングルのように、コントラストが大きい場合には露出補正が効果を発揮してくれます。

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最終更新日:2003.11.05


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