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スピリットR インプレッション

スピリットRの乗り味を雑誌のインプレ記事風に書いてみます。
まあRX-7が好きで好きでたまらない人間が書いたものなので思いっきり主観的ですが、そのあたりは割り引いてください。

スタイリング

まずは最初に目に入るスタイリング。
まさに、これぞスポーツカーというべき、惚れ惚れするスタイリングです。

スピリットRのスタイリング

特に好きなのはボンネットの低さです。フロントにエンジンが搭載されているとはとても思えません。コンパクトなロータリーエンジンならではの独自のデザインです。

スピリットRのスタイリング

またリヤタイヤ周りの力感も素晴らしい。これからまさに駆動力がグワッとかかりそうな、力強さが溢れ出ています。

スピリットRのスタイリング

デビューから10年以上経過しましたが、まったく古さを感じないどころか、未だにこれを超えるスタイリングのクルマをワタシは知りません。このスタイリングのためだけに買った、と言っても言い過ぎとは思いません。

インテリア

では、ドライバーズシートに乗り込みます。

スピリットRのインテリア

運転席はまさに「コクピット」。
戦闘機か、あるいはガンダムを操縦するかのような気分になります。体に吸い付くようなレカロシートに身を委ね、高い位置にあるシフトノブを握れば、あとはもう、ロケット加速を楽しむだけ、というコクピットです。このコクピットのためだけに買った、と言っても言い過ぎとは思いません(あれ、さっき同じことを言ったような…)。

走り

エンジンをスタートさせると、野太い排気音とともにロータリーエンジンが動き始めます。そしてスタート! 猛烈な加速Gが襲ってきます。もしステアリングを少しでも切ってラフにアクセルを踏み込めばそのまま大スピンターン大会です。
エンジンは3000回転までは猫ですが、そこから踏み込むと一気に虎が目を覚まします。特にトルクとパワーのピークとなる6000回転付近を維持して走ると、ものすごく速いクルマになります。このエンジンは「ドッカンターボ」ゆえクセが強いですが、じゃじゃ馬を乗りこなしたときには恍惚の快感が待っています。

スピリットRのコーナーリング

コーナーリングは鬼。主査の貴島さん自らが設計した凝りに凝ったサスペンションは、とにかくよく曲がります。ワタシのような素人レベルでは、このクルマの高い限界を引き出すなんてとてもとても、そういうクルマです。もちろん素人だから乗れない、ということではなく、初心者から上級者まで「マツダが考えるスポーツカーはこういうものだ」というメッセージがヒシヒシと伝わる、そういうコーナーリングをします。

ブレーキがまた、極上のフィールです。サーキットでストレートからのフルブレーキングでもフィールは極めて安定して、踏んだだけ減速Gが得られます。もちろん耐フェード性能もバツグンです。主査の貴島さんは「最後にスピリットRを出すにあたって、ブレーキだけはなんとかしたかった」とおっしゃっていましたが、このブレーキで何の不満があろうか! というくらいの仕上がりになっていると感じます。

このように「走る」「曲がる」「止まる」が異常に高いレベルで実現したクルマです。そしてその根底にあるのが軽量コンパクトなロータリーエンジンをベースにしたエンジニアリングです。この走りは他のどの車でも味わえない独自の世界で、この走りのためだけに買った、と言っても言い過ぎとは思いません(オイオイ、また同じまとめ方ですか…)。

ユーティリティー

スピリットRのトランク

スタイリング、内装、そして走りとひたすらほめてばかりでしたが、ここからは苦手分野。実用性はお世辞にも良いとはいえません。トランクは浅いですし、元々後部座席のあった部分も、レカロがリクライニングしないので使いやすいとはいえません。もちろんドリンクホルダーなんてありません。
まあしかし、RX-7に実用性は期待していないので、特に問題なしです。

燃費

多くのRX-7オーナーが不満とする燃費ですが、確かに数字上はよくありません。ワタシの場合千葉県の渋滞にはまることも多く、あまり遠出する機会もないので、だいたい4.5km/Lくらいです。

まあしかし、この手のクルマなので数字上の燃費が悪いのはやむをえないでしょう。
もし通勤などクルマを使用する機会が多い場合、燃費の良いセカンドカーを活用して、トータルでの燃料消費量を少なくしたいものです。

満足点と不満点

上に書いたように、スタイリング、内装、走りともかなり満足度の高いクルマです。

あえて不満点をあげるなら、以下でしょうか。

細かい不満はこれくらいです。どんな車にも不満点はあるものですが、RX-7の場合、それを補って余りある満足感が得られます。

まとめ

いろいろ書きましたが

この3つは、他のどのクルマでも得ることができない、RX-7ならではの世界です。確かにRX-7より速いクルマはいくらでもあるし、RX-7より内装の質感が高いクルマもいくらでもあります。しかしRX-7には、周りとの比較云々を超えた独自の世界があります。それに魅せられたらもう最後。あとは虜となって溺れるしかありません。

日本の、広島の、マツダという会社が作った、最高の芸術作品ともいえるRX-7。
細かい不満はありますが、それを補って余りある素晴らしいクルマです。このクルマに巡り会えたことは本当に幸せです。

Last updated : 2007.08.07