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インテグラ 4ドアハードトップ タイプR インプレッション

インテグラ タイプRのインプレッションです。

スタイリング

まずはスタイリングです。
インテグラ4ドアのスタイルはなかなかシャープです。そもそもインテグラは1993年デビューで、4ドアのスタイルは80年代の「カリーナEDルック」が色濃く残っています。つまり4ドアながら前席優先のパッケージで、Bピラーの隠れたハードトップで車高は低く、というなんちゃってセダン。セダン正統派から怒られそうなスタイルなのです。

インテRのスタイリング

しかし、なんちゃってセダンもタイプRに仕立てるとほどよくエアロも決まり、よくまとまっていると思います。フロントも凛々しいし、リヤも滑らかでスッキリしています。

インテRのスタイリング

インテリア

では、ドライバーズシートに乗り込みます。

インテRのインテリア

運転席はタイプRらしく、ドライバーを熱くさせる演出がされています。レカロのバケットシートに身を沈め、自慢のエンジンに火を入れ、チタン製を握り1速へ入れて、タコメーターの黄色い針をにらみつつ発進…。雰囲気十分の運転席です。

ただし、楽しいのはおそらく運転席だけでしょう。内装はインテグラセダンがベースながら、素材は素っ気ないですし、遮音性もありません。パッセンジャーはそれなりの覚悟というか、あきらめが必要でしょう(苦笑)。

走り

ホンダのタイプRはとにかくエンジンがすごい!
5500回転を過ぎてVTECが切り替わると興奮が急激に高まり、さらにレッドゾーン寸前まで引っ張ると、キュイーン!と「最後の一絞り」のパワーが出ます。あまりの気持ち良さに気絶寸前! というエンジンです。市販車ながら限りなくレーシングエンジンに近い、と言えるでしょう。

つい高回転ばかりがクローズアップされますが、中速域のトルクもなかなかで、ほぼ全域で力強い加速をします。ただしスタート時のごく低速のトルクは弱く、クラッチのつなぎはシビアです。これはホンダの高回転エンジンに共通して言えることかもしれません。

インテRのコーナーリング

コーナーリングはさすがFF最速を謳うだけあって、すばらしいものです。まるでよくできたFRのように舵が効き、実によく曲がります。

ただし、初期型はFFのアンダーステアを消そうと躍起になりすぎたのか、フロントに比べリヤの安定感が相対的に不足気味です。平たい表現で言えば、ワタシのようなヘタッピではすぐにリヤを滑らせすぎてスピンしてしまう、ということです(汗)。

乗り心地はほめられたものではありません。足回りは硬めで、段差ではピョンピョン跳ねます。インテRはスポーツカー(スポーツセダン)といってよいですが、高速道路のロングツーリングが快適、というタイプではないです。

ブレーキとタイヤサイズは、このエンジンにしては不足気味です。ブレーキはサーキット走行を繰り返すと熱が逃げませんし、コントロール性も甘いです。タイヤも195/55R15はいかにも不十分です。マイナーチェンジでブレーキとタイヤは改良されていますが、初期型のフォードバックを受けてのことでしょう。

とにかく、このクルマはエンジンがすばらしく、またシャシーもよくできていてFFとは思えないほど曲がるクルマです。ゆえにサーキットでは抜群のパフォーマンスを発揮します。ノーマルでこれほどの走りを実現できるクルマは、そうはないでしょう。

ただしリヤがトリッキーなところがあるので、くれぐれもご注意ください(経験者談)。

ユーティリティー

インテRのトランク

このクルマ、セダンとして普通に使えるのは隠れたチャームポイントです。

後席はレッグスペースは意外とあります。ただし頭上のクリアランスは少ない上に、リヤガラスが迫りサンルーム状態ですが…。

トランクはFFの4ドアセダンの平均レベル。広くてたっぷり使えます。

燃費

これだけのパフォーマンスを発揮しながら、燃費もすごい、というのがホンダのエンジンです。トータルで考えると、世界最高のエンジンだとワタシは思います。

平均8.4km/L、最低7.5km/L、最高は9.4km/Lを記録しました。このエンジンパワーにして、この燃費は本当に優秀で、こればかりはRX-7やGT-Rが逆立ちしてもかなわない、ホンダの独壇場です。

なおエンジンは高回転でブンブン回しても、それほど悪影響は出ません。むしろ渋滞にはまる方が燃費は悪化します。

満足点と不満点

タイプRはかなりマニアックなクルマですが、ワタシの中では満足度は高いクルマです。

あえて不満点をあげるなら、以下でしょうか。

不満はこれくらいです。タイプRのすばらしいエンジンを持ちながら、4ドアで燃費も良い、とかなりオールマイティーなクルマと言えます。

まとめ

このクルマの存在意義は、とにかくエンジンに尽きると思っています。
VTEC切り替わりによる2段階加速、レッド8400回転の超・高回転、そしてバツグンの燃費性能との両立。ホンダのエンジンは本当にすばらしいと思います。

もちろん、このすばらしいエンジンを支える足回りや、タイプRを演出するアイテムの数々もこのクルマの魅力です。それでいて4ドアセダンとして実用性も兼ね備えているところが嬉しいポイントです。

4ドアのタイプRは少なく、それだけに希少価値の高いクルマです。オーナーの方には是非大事に乗っていただきたいものです(苦笑)。

Last updated : 2003.05.31