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5/10に筑波サーキットコース1000にて行われた、ユイ・レーシングスクール(YRS)主催のスプリントレースに参加しました。スプリントは1ヒート10周前後のレースを3ヒート行って、最終的な順位を競うものです。
YRSではこのレースも「スクールの一環」と位置づけており、競争状態の中で車を的確に操作する訓練をすることで、自分の速さを見つけて安全な走りにつなげる、ということを意図しています。ですから賞金を稼ぐのが目的ではなく、運転技術向上のための活動の一環、ということです。
マシンはもちろんインテグラ タイプR。ワタシのような初心者には、タイプRのような「反則マシン」の助けが必要です(笑)。
当日はくもり、最高気温は19.7度と絶好のコンディションです。
今回スプリントは全部で37台のエントリーがありました。クラス分けは車種および過去のYRSイベントでの記録によって行われ、私はAクラスになりました。ちなみに他のクラスは、Aよりタイムの速いBクラスと、ロードスターがメインのRクラスになります。
レース開始前、新入りのワタシはAクラスのみなさんにご挨拶。みなさんフレンドリーに迎えてくださり嬉しく思いました。
午前11時50分。コース上ではエンデューロ(耐久戦)が歓喜のゴールを迎えようとしていますが、そのすぐ後にAクラスの予選が始まるため、私自身は耐久をゆっくり見ている余裕がありません。そして、いよいよコースイン! 予選が始まりました。
コース上は13台がひしめき、なかなかクリアラップが取れません。他車の速さや動向などもよくつかめないまま、あっという間に予選が終了してしまいました。このような状況でしたが、47.502で7位グリッドと、悪くない結果です。
予選の結果は以下の通りとなりました。
スタートはローリング方式です。コース1000の外周を使って、最後尾の車がホームストレートに入ったところでグリーンシグナルとなります。ポールポジションから順に内、外…と並ぶので、私は4列目内側からのスタートです。

ヒート1のスタート前、緊張の一瞬
そして、グリーンシグナル!
akimitsu.netインテR、強烈な2速フル加速! まるで周りが止まっているかのようなロケットスタートが決まり、一気にジャンプアップしました!
なんて思っていたら、実はこのスタート、前の車が勘違いしてしまったものらしく、やりなおしです。道理で他車が止まってみえると思ったら、ホントに止まっていた、というオチでした。トホホ…。
さあ、気を取り直して再スタートです。今度は私もグリーンシグナルをしっかり確認してスタートしました。みなさんも当然フル加速ですから、各車いっせいに1コーナーになだれこみます。私は少し慎重に行ったため、一つポジションを落としてしまいました。
しかしながら、私の車はすこぶる快調で、2周目には、前を走る赤インテグラのパスに成功しました。7位に復活です。その後も私に迫ってくる他車はいないので、私はとりあえず安心して、前へとプッシュを始めました。
やがて5位MG-F、6位180SXの争いに追いつきました。すぐに抜くのは難しそうですので走りをじっくり観察しながら、チャンスをうかがいます。どうもMG-Fのペースが上がらないようですが、180SXも抜くほどの決め手を欠いている様子です。2コーナー先のヘアピンでこの二台が一番接近するのですが、MG-Fも無理なブロックをせず、紳士的に一台分のセイフティマージンを取っています。しかしながら180SXも躊躇しているのでしょうか、このインに強引に入ろうとはしません。順位は変わらず数周が過ぎます。
7周目くらいだったでしょうか、このヘアピンでチャンス到来。MG-Fが引き続きインを空けていて、180SXさえも少しインを空けてくれているところで「ここだ!」と一気に2台パスし、5位に踊り出ました! MG-F、180SXとも事前の会話でドライバーが紳士な方なことはわかっていたので、本当にありがたく走らせていただきました。というわけで、ヒート1は5位と上々の成績です。
5位くらいになると、だいぶ前がスッキリと見えて、気分がよいですねー。
ヒート2は3列目内側からのスタートです。このヒート2でどれだけプッシュできるかが勝敗の分かれ目になるような気がしました。
そしてスタート。だいぶ慣れてきて、心理的には「行けえ!」という状態。そしてスタート直後の2コーナー先のヘアピンで、前を走るシルビアがわずかにミスして外側にふくらんだところをすかさずパス! 4位になりました!
この前を走るレビン、インプレッサワゴン、そして1位のセリカは、今回のクラスでは三強というべき三台で、私は少し離れての追走です。しかしながら、向こうが全然速く、私がノーミス(と思っている)でコーナーを抜けているにもかかわらず、差が全然縮まりません。逆にちょっとでも私がミスすると、コーナー毎に離されていきます…。
一生懸命走っても追いつけないもどかしさ。初めての単独走行…。
ニンジンがぶらさがらないと燃えてこないタイプの私には、結構キツイ状況になってきました。目標がなくなりつつある中で、ペースが乱れ、ミスが目立ち始めます。と思っていたら、さっき抜いたはずのシルビアが迫ってくるではありませんか! 背後に迫ってくる、ということは明らかに向こうの方がペースが速い、という厳しい現実…。私とシルビアはたちまちテールtoノーズ状態になりました。果たして4位のポジションを死守できるのか…。

ワインレッドのシルビアに追い詰められる、の図
ところで、右の8コーナーですが、今までどおりシフトダウンして2速で周るか、それとも3速のまま周ってしまおうか少し迷っていました。セオリーでは2速なのでしょうが、直前にもコーナーがあるため、結構シフトアップ、シフトダウンが忙しいのです。
で、ためしに3速で周ってみたのですが、結果的にはこれが裏目。バランスを崩して最終コーナーでアウト側のダートまではらんでしまい、その間にシルビアに再逆転されてしまいました。痛いミス! ここはいったん気持ちを落ち着けて「また抜くチャンスはあるだろう」と気を取り直して走ることにしました。
結局ヒート2は5位のままフィニッシュ。前にはシルビア、そして後ろには気がつけば黒の180SXが来ています。どうやらファイナルヒートも厳しくなりそうな予感…。
(ちなみに180SXのドライバーはいっしょにロサンジェルスに行った方。クリーンなバトルが期待できそうです。)
今回のメンバーの速さが、だいたいわかってきました。
トップの三強は傑出しています。その後の4位~6位が第二グループで、私はこの中にいます。その後のグループもYRS常連の強者が揃っており大混戦です。私は4位~6位のグループから抜け出して、なんとか三強の一角を崩せないかと考えていました。
運命のファイナルヒートがスタート! さすがに3回目(やり直しも含めると4回目)ともなると、スタートも洗練されてきます。順位に大きな変動がないまま、各車いっせいに1コーナーを通過。順位は変わりません。
そして2コーナー先のヘアピン。前を走るシルビアがややアウトにふくらんだところを見て、私はすかさずノーズをインに入れます!
しかしシルビアをパスできず…! 後ろには180SX、MG-Fが迫ります。VTECパワー全開、リミットの8400回転までブチこんで、必死で追いかけます。そして逃げます。
前回ここを走ったときは、この10R(8コーナー?)が遅いのが課題でした。しかしこの日はここの通過スピードを意識し、結果として「前車との差を詰められる」コーナーになりました。ここで一気に差を詰めて、最終コーナーをスムーズに立ち上がり、メインストレート → 1コーナー → 2コーナー → ヘアピンのどこかでパスしたい! シルビアにプレッシャーをかけ続けます。
しかしシルビアのドライバーもさすが! どうしても抜けません…。こんな状態が何周も続き、逆にこっちが根負け気味で、後ろの180SXに追い詰められます。この写真の見事なアンダーステアぶりに、苦しい精神状態が現れていますね…。
前門に虎、後門にオオカミ。日産勢に囲まれての厳しいバトルが続きます。
結局、この隊列が変わらぬまま、5位でチェッカーを受けました。厳しいバトルで、悔しい部分もありますが、とてもすがすがしい気分でもあります。いやあ、レースは楽しい!
最終結果は以下のようになりました。
私は5位でした。ベストラップは46.778です。前回の記録を更新することはできませんでしたが、確かな手ごたえはつかめました。やはり、アメリカでカート、ウィロー、オーバルと修行した成果はてきめんだったように思います。
初めての私がこのような好成績が残せたのは、ひとえに「タイプR」という反則車のおかげでしょう(笑)。それにしても、ファミリー走行では決して味わえないバトルを体験でき、とても収穫の多いレールとなりました。なお、レース後トムさんからは、以下のアドバイスをいただきました。
「まだまだ速くなる。」
「すべての操作が早く開始しすぎている。例えば2コーナーはアクセルを開けるのが早すぎてアンダーを出している。もっとイーブンスロットルの時間が長くてよい。」
おっしゃるとおりです。今日、私は2コーナーと最終コーナー立ち上がりが遅いことがわかったのですが、原因は「早めにアクセル開けすぎ → 途中でアクセルを戻してしまう」ということだったのです。メサマリンのオーバルで教わったとおり、もっと慌てないで、姿勢が十分になってからスムーズにアクセルを開けないといけないのです。次回、ここを修正して更なるタイムアップを狙います!
レース後のタイヤです。今回は一度ダートに片輪を落としたので汚れてしまいました。また、左前輪のショルダーがかなり減っています。レース、という興奮状態の中で、ついタイヤに負担をかけてしまったようです。こんな走りでは、耐久では全然通用しないでしょう。まだまだ修行が必要です。
なお、ブレーキは問題ありませんでした。前回、ブレーキから煙が出たのは私が必要以上に踏みすぎたから?
最後に、インテRという車は本当にすばらしい車だ、と今回あらためて実感しました。
なにしろフルノーマルでレースに参戦して、こんなに楽しくバトルできるわけですから。
エンジンは8400回転まで許容してくれるから安心してブン回せます。足回りも安定しており、特に4ドアはホイールベースがちょっと長いので、コーナーの進入さえ間違わなければ、そう頻繁にスピンすることもありません。ドライバーの腕のなさを補って余りある、本当によい相棒です。
4ドアですと実用性の不満も少ないでしょう。燃費もリッター9kmいきますし、1800ccのNAですから、維持費もそれほどかかりません。おまけにシートはレカロ! 「エンジン音がうるさい」「乗り心地があまりよくない」などのネガな部分が妥協できれば、かなりよいチョイスだと思います。レースをやりたけど、家族も乗せないといけない…、という情熱あふれるお父さんに是非オススメしたい車です。
Last updated : 2003.05.14